2019.09.26[company ]
株式会社URテラス 設立のお知らせ
株式会社アーバンリサーチ(本社：大阪府大阪市、代表取締役 竹村幸造)は、障がい者雇用の促進を目指し、4月に子会社「株式会社URテラス(本社：大阪府大阪市、代表取締役 萩原佳子)」を設立しました。(今期中に、特例子会社化を目指しています)
また、設立のタイミングに合わせて改修工事を行った新オフィスは、高齢者や障がい者、多様な方々にとって快適なユニバーサルデザインのコンサルティングを行う株式会社ミライロ(本社：大阪府大阪市、代表取締役社長：垣内俊哉)にユニバーサルデザインの視点から監修いただきました。
子会社「株式会社URテラス」
2019年4月に株式会社アーバンリサーチが新たに設立した子会社で約20名の障がいのある社員が働いています。業務は本社からの委託事業である事務代行やWEBサイトの更新などを行っていますが、店舗で実際に販売する製品の企画や製造など、一般的な子会社にはない、アパレル会社ならではの業務も行っています。業務内容は多岐に渡りますが、一人一人がやりがいと自信を持ち、挑戦できる環境づくりを提供しています。
取り組みの背景
障がい者雇用により力を入れていく上で、従来のオフィスでは手狭になってしまい、オフィスの拡張工事を行うことになりました。また、ユニバーサルデザインの視点をあまり取り入れられておらず、不便や負担を感じていた社員もいたため、障がい者の視点でコンサルティングを行う株式会社ミライロにオフィスを監修していただきました。
監修の内容とポイント
新オフィスの設計図を作成する前に、ユニバーサルデザインの視点から32の配慮事項をいただきました。オフィスの入り口から、机・コピー機に至るまで、オフィス全体の配慮すべきポイントを3つの優先度に分けてご提案いただいたことで、設計図を作成する時に優先すべき事項をわかりやすくご提示いただきました。また、その視点を取り入れた設計図も再度監修していただきました。
ポイント① 扉をスライド式に変える
【Before】開き戸で、取っ手がレバー式でした。
【After】スライド式の扉に変え、取っ手も持ちやすい形状のものを選びました。また、開ききったところでドアが止まる、閉まるときはゆっくりと閉まる、という機能がついていて、車いすユーザーや台車が通りやすくなりました。ドアのすりガラスの部分は面積を大きくし、聴覚障がいのある方が人の気配に気づけるようにしました。
改善前
改善後
ポイント② 休憩スペースを設ける
【Before】休憩室はありませんでした。
【After】会議室を含めて3つの個室を休憩スペースとして設けることで、肢体不自由の方や精神障がいのある方が適度な休憩を取ることができるようになりました。内2つは、カーテンで仕切れるようになっているため、必要に応じて個室にすることができます。また、大きめのソファーを2つ設置しているので、横になって心や体を休めることもできます。
※子どもを持つ社員が、子どもを連れて来ることも。託児スペースとしても利用しています。
ポイント③ さまざまな種類の席を設ける
【Before】対面の席が多く、オフィスも狭かったため、座席が固定化していました。
【After】対面の席だけではなく、壁に向かった席や立って作業ができる作業台など、さまざまな種類の席を設けてフリーアドレスにしました。精神障がいや発達障がいのある方でも、その日の気分に応じて席を選べるようになりました。
改善前
改善後
働く社員の声
「広くなってうれしいです。明るくなったようにも感じます。」
「作業や移動が空間が広がったことにより、行いやすくなり、机の高さも適切になったので良いと思います。」
「通路が広くなり、休憩スペースが出来、楽になった。」
「1人1人のスペースが広く取れるようになったので、以前より集中して業務に取り組めるになった気がする。」
代表者のコメント URテラス 代表取締役社長・萩原佳子
本プレスリリースに関するお問い合わせ
株式会社URテラス
メール：urterrace@urban-research.com
電話：06-6445-7000
「以前より、働くみんなの会話や笑顔が増えたように感じます。対面の席、壁に向かって座る席、個室など、自身にあった席を選んで仕事をできるようになりました。一人一人が自分自身と仕事に向きあい、工夫をしているなと感じることができるようになりました。それぞれの工夫が、オフィス全体の空気をよくし、自ずと会話や笑顔が増えたんだなと感じます。今回の工事で社員の「工夫の選択肢」を増やすことができたことに何より喜びを感じます。」